日本の伝統染色として江戸柄染と同様のクラス感をもつ墨流し染めその歴史ははるか昔にさかのぼります。
墨流しと言う言葉は1300年以上前、平安時代の貴族方々が川に墨を流して模様の変化を楽しむと言う風流な遊びが起源とされています。
後に墨、松やにを用いてその墨流しの模様を和紙に写し取りその紙に和歌を書くようになりました。
想像するだけでも美しい日本人の繊細な御心がうかがえます。
我が国で生まれた墨流し染めはシルクロードを経てペルシャ地域にに伝わりマーブル技法として発展した後、現代の日本に逆戻りしています。
墨の黒、「水に（くろ）を流す」と「苦労を水に流す「をかけた意味があり日本人が昔から大切にしてきた紋様です。
嫁ぎ先で苦労をしないようにと、ご婚礼の際に両親が用意した縁起と念願をこめた着物としても感慨深い染色です。
また墨流しは同じ文様は二度と流れません。 一期一会を大切にしてきた日本人ならではの気質も装いの中に表現いただけるそんな一枚にしていただけるかと思います。
平安貴族が愛した墨流し、ドレスの様なペルシャ伝来のマーブル。 コーディネートが楽しくなる一品。
あまた存在する墨流し染めの中から特別な吊り暈し染めの訪問着を選んでみました。
落ち着きの利いた紫の濃淡色はずっと先までお召いただける訪問着にしていただけると思います。
名古屋帯でちょっとしたお出かけに、袋帯で正装、茶道のお席などにも幅広く自由なカスタマイズを広げていただけます。
ぜひこの機会に平安時代の貴族方々が愛した墨流し染め。いかがでしょうか。
（シーン対応）
結婚式 入学式 卒業式 入園式 卒園式 七五三 お宮参り お茶会 パーティー 観劇 芸術鑑賞 など
●御仕立上り ●新古品 ●正絹 ●袷
肩山総丈167cm（4cm程でます）・裄丈66cm(2cm程でます）・袖丈48.5cm(2cm程でます）・前幅23cm・後幅29cm
