大切な皆様へ
この度はセレクトきもの一昌へご訪問頂きありがとうございます。
近代の便利な世の中に逆行するお着物と言うアイテム。
私から皆様へお伝えしたいことは時にあたりまえの毎日の服装をもう一度お考えいただきたいと言う事です。
人は自然と共に生き自然に還ると言う事実は不変です。
急速な温暖化の陰には私達の装いにもその一端が隠されている気がします。
着物が日常着であった先人の時代は夏には麻、冬には真綿と言うように自然布を当然として取り入れてきました。
生活の中にいつも四季折々の自然に存在する材料を工夫し取り入れていたのです。
その事をじっくりと考えてみると衣食住にも深い関連を見ることができます。
季節の産物を食し、その実や草から染料を得、薬草、煎じ薬(漢方)と言うお薬まで作ってきたのです。
そして着物を日常としていた頃はもっと自由に着物を着、現在の様な教科書ルールは庶民には無かったかと思います。
一見不便に思える(和装)ですが現代人が自ら不便なものとしてしまったのではないでしょうか。
一体だれのルールなのかと私は20代から違和感を感じていました。
AIが地球を変える時代において今こそ自国の素晴らしい習慣性に想いを馳せてみたいと思っています。
自身を含め生活のスピード感が要求される中お着物での生活は難しいかも知れませんが、四季の折に触れ日本の良き自然衣を着て腕時計を外し太陽の傾きを頼りに出かけたいものですね。
白い綿の足袋に足をすっと通した時、自分が日本人であることをいつも実感します。
ご近所にあるオープンなお店として日々ショップをのぞいてみてください。
これからも皆様と共に一枚の着物や帯を通してお話ができましたら大変嬉しく思います。
スタッフ一同、皆様のご来店をいつもお待ちしております。
有限会社一昌 伊藤昌子