日本有数の工芸染織南部紫根染 【 紫草(紫根)絞り染め 】
素朴な風合いの中に凛とした趣を持つ紫はご年齢にかかわらず末永くご愛用をいただきたい 草紫堂さんの紫根染めです。
天平の「古代紫」、平安の「京紫」、江戸の「江戸紫」と紫の表現に染料として用いられてきた「紫草」の根が紫根です。
かつては自然の中に当たり前に存在した素材は今では日本の絶滅危惧植物50種に数えられる希少種となりました。
今では自然の中で自生している姿を目にすることは不可能となっています。
その技法が南部地方に伝わったのは鎌倉時代以前といわれ、南部藩政時代には、藩の手厚い保護の下に生産されていましたが、明治の時代になりその保護が解かれてからは、盛岡地方には、伝統技法を伝える人が完全に途絶えてしまいました。
日本人が古来生活の中に取り入れてきた紫草は染料としてだけではなく薬効を持つ皮膚病や外傷、頭痛、胃腸病の薬として愛用されていました。
紫根染めの原料となる紫草は例年6〜7月に白い花を咲かせる多年草ムラサキの根を乾燥させ更にそのから染料を抽出して染められます。
皆様が御覧になられる作品としての文様が出来上がるまでにはまず型紙を使って青花の液で柄付けをしその文様を構成していきます。
その下図の通りに絞り職人さんが木綿の糸で図案の通りにその線の上を絞っていきます。
さらにその後は染師と呼ばれる技術者へ引き継がれその絞られた生地をムラサキの草の根から抽出した染液にひたして浸透させていきます。
その作業工程は自然が相手となる一辺倒では無しえない”手加減”を必要とし時には10回、20回と幾度も幾度も重ね染められていいきます。
最終工程はその生地を乾燥させ熟練者の手によって絞りの糸を一目一目と丁寧に時間をかけて解き放たれていきます。
そうして出来上がった一反こそが私達が目にするお着物や帯になる作品です。
草紫堂製の希少な「南部紫根染木綿染め」。生涯に一本ぜひお手になさっていただきたい逸品です。
出会いのこの機会にどうぞお手になさってくださいませ。
現在の着物として拝見できる機会は極わずかです。 代々受け継ぐ日本の伝統染織として御覧頂きたい一条でございます。
*使用品かと思われますがクリーニング済の使用感のない綺麗な状態です。
*モデル撮影に使用いたしておりますがプレス加工を済ませてお届けいたします。
(シーン対応)カジュアル 七五三 お宮参り お茶会 パーティー 観劇 芸術鑑賞 など
●御仕立上り ●ユーズド品 ●綿 ●長さ約3.59m・幅約30.5cm
販売価格 |
168,000円(内税)
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型番 |
3416-3 |