「人間国宝 中村勇二郎 重要無形文化財伊勢型紙 彫刻 きりばみ紋」
作品名「ツタンカーメン」
帯地に織り込まれたツタンカーメンの文様は同系色糸で静かに全体に織りなされています。
中村勇二郎氏より起こされた型を用いた染色生地をきりばみ紋に配した手間のかかった織と染の融合作品です。中村勇二郎 人間国宝伊勢型紙の道具彫に使用される小刀の刃自体が桜や梅などの花びらの形、あるいは四角、三角、菱型などの形をもち、その中で中村勇二郎氏は3000本以上もの彫刻刀を作りその小刃を自在に操ることができたと伝わります。
道具彫は、神経を酷使するような密な仕事が求められる技術ゆえにごく限られた匠にしか成しえない技でもあります。
現在では、伊勢型紙の技術も後継者が少なく、定番な柄行や大きさの物ばかりが創られているようでがこのような創作性にあふれた”匠”作品はこれから先にも見られる機会は少ないと思われます。
実物をご覧頂くと分かりますが実に細かな針先程の小さな点で結集された彫刻文様・・
伊勢型彫師に一生をささげる卓越者の高い技術力に深い感銘をうけます。
将来ご自身のお手元に一枚備える一本の帯として是非いかがでしょうか。
小紋から気軽に取り入れて頂ける一品です。
*絹芯仕立て。
<<中村勇二郎>>
■明治35年 9月20日 旧・三重県河芸郡白子町大字寺家に生まれる
■大正4年父・兼松について伊勢型紙道具彫りの修行を始める
■昭和30年 2月15日 重要無形文化財(伊勢型紙道具彫り)技術保持者に認定
■昭和30年昭和30年 2月15日 重要無形文化財(伊勢型紙道具彫り)技術保持者に認定
■昭和47年勲五等瑞宝章 受章
■昭和50年皇太子・同妃殿下(当時)に彫刻実演を披露
■昭和55全国植樹祭において天皇・皇后両陛下(当時)に彫刻実演を披露
■昭和60年83歳にて永眠
(シーン対応)結婚式 入学式 卒業式 入園式 卒園式 七五三 お宮参り お茶会 パーティー 観劇 芸術鑑賞 など
●「新古品とは」
反物から御誂えされた後、一度もお召になられていない(しつけ糸付き)の未使用状態です。
●御仕立上り ●新古品 ●正絹 ●長さ約4,4m・幅約31cm
(*袋帯の長さにつきまして・・・一般的な現行品の長さ4,4mを基準に記載いたしております)