御着物を語る中で一度はお手にしていただきたい”紫根絞り染”。
カジュアルな紬でありながら絹地の凛とした趣を持つ紫染めはご年齢にかかわらず一生物でお楽しみ頂けます。
天然染色である紫根絞り染は職人さんの幾つもの長い工程を経て出来上がる正に一つの作品です。
天平の「古代紫」、平安の「京紫」、江戸の「江戸紫」と紫の表現に染料として用いられてきた「紫草」の根が紫根です。
かつては自然の中に当たり前に存在した素材は今では日本の絶滅危惧植物50種に数えられる希少種となりました。
自然の中で自生している姿を目にすることは不可能となっています。
日本人が古来生活の中に取り入れてきた紫草は染料としてだけではなく薬効を持つ皮膚病や外傷、頭痛、
胃腸病の薬として愛用されていました。
現在も着物として拝見できる機会は極わずかです。 日本の自然風土の中でじっくりと大切に育てられた美しい「紫草」。
科学染料が当たり前の時代にあって、これから先へもお伝えしたい日本の伝統染織です。
今回のお勧めポイントは可愛く小さな絞り目です。
優しい小さなドロップのような絞りの目が印象的な作品。控えめで奥ゆかしさのあるコーディネートが楽しめそうですね。
絞り染は同じ文様は二枚とございません。 お気に入りの1枚にしていただけると思います。
証紙は付属いたしませんが紫根染 米沢紫根 と推定できる品質です。
(シーン対応)
カジュアル 七五三 お宮参り お茶会 パーティー 観劇 芸術鑑賞 など
●「新古品とは」
反物から御誂えされた後、一度もお召になられていない(しつけ糸付き)の未使用状態です。
●御仕立上り ●新古品 ●正絹 ●袷 ●色止め加工済
肩山総丈168cm・裄丈69cm・袖丈49,5cm・前幅24,5cm・後幅30cm