
皆様、ごきげんよう♥️桜も見納めとなる4月後半いかがお過ごしでしょうか。
4月12日(土)に、2025年、観世流「能楽大連吟」へお招き頂き京都「御香宮神社」の能舞台へ行って来ました。


日本の能楽師さんの中でも非常にまれな女性シテ方さん「松井先生」にお正月以来お久しぶりにお会い出来ました。↓

この日は二つの演目、「羽衣」と「高砂」と言う能楽で最も有名な舞台をご披露されました。「羽衣」はわたくしが大好きな演目です。
三保の松原で天女が松の枝にかけておいた羽衣を漁師の白龍に持ち去られてしまいます。羽衣を返してほしいと悲しむ天女に白龍は言いました。あまりに美しい羽衣なので国の宝にしようと思うと。。。
しかし天女が毎日毎日なげき悲しむ姿を見て可愛そうになった白龍は天女に言いました。羽衣を返す変わりに天界の舞を見せてほしいと。天女は言いました。それでは「羽衣」を返してくださいと。

すると白龍は「羽衣を先に返したら舞わずにそのまま天へ戻るだろ、先に舞を見せてくれ」と。
すると天女は悲しい顔で白龍に言いました。
「嘘、偽りは人の世だけにしかありません。天界には嘘も偽り存在致しません。」この 言葉を聞いた 漁師、白龍は 自分の言ったことを恥ずかしく思い 天女に羽衣を返してやりました 。すると 天女は 羽衣をまとい 美しい「月世界の舞」を舞いながら天界へと登っていきました。

皆様、 この羽衣という 演目に 清々しさを 感じませんか。 私はこの演目が 大好きです。
生まれた時のように 神様からもらった 清い心を いつも忘れずに 私もお客様と着物に 関わって いけるように これからも精進したいと思います。
皆様にも 神の世界に通ずる御能の世界に少し興味を持って頂けましたら嬉しいです。

観世流の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。


この日は紅花紬の桜木模様を織り成した訪問着にあえて織りの帯「能衣唐織、小葵菱花紋」の袋帯を合わせました。そろそろ単衣が必要かな?と思う程暖かい日和でした。
ショップにも単衣が続々入荷しています。


お時間ございましたらご覧くださいませね😊
短い春をお健やかにお過ごしくださいませ😊
伊藤昌子🍀
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