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今日は着物姿を整える重要なアイテム、「帯枕」についてちょこっと話を。。。
お太鼓の形を美しく整えるという大切な役割を果たす「帯枕」。
同じお太鼓用帯枕でも形に種類があるのをご存知でしょうか。
*↓こちらは形状はほぼストレートで横に長さのあるものになります。
お太鼓の山のほぼ端から端までと広い範囲で支えるため、四角くかっちりとしたお太鼓に仕上がります。安定感があり、唐織などの重い帯にも最適であることからフォーマルシーンにもよく用いられる帯枕です。

*↓対してこちらは長さがやや短めで丸みをおびた形のものになります。お太鼓の山の中央部を中心に支えるため、帯山の端は少し垂れ下がり柔らかい印象のお太鼓に仕上がります。そのふんわり優しげなフォルムや、背中に当たる幅が狭く圧迫感が軽減されることなどから、日常着やお稽古着、カジュアルシーンに用いられることも多い帯枕です。

●下の写真↓では、向かって右側の赤い着物(伊藤)が「横長の帯枕」
●向かって左側の小紋(当店和裁士)が「短めの帯枕」を使用した着姿となります。

太鼓の山の違い・・・ご覧頂けますか。
お着物で長時間お出かけしていると食事、電車、御化粧室など様々なシーンによってだんだんと太鼓の形が崩れてきます。
こんな日には是非、右側の↓横長の帯枕がお勧めです!
お着物歴が長くなるにつれて、ちょっとした意識で見えない後姿に変化を楽しめるようになってまいります。
自分が思っているよりも「後姿は見られています」
綺麗な見返り美人を目指しませんか。
あなたのお好みの後ろ姿は・・・・右でしょうか?左でしょうか?
どうぞ素敵な秋をお過ごしくださいませ。
文章:一昌スタッフ・塚本

