
新緑のまぶしさに、初夏の気配を感じる頃となりました。
皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。
きもの一昌では、皆さまに「二十四節気」に合わせた季節のお便りをお届けさせていただく事になりました。
もしも、ご興味がございましたらご一読なってみてください。

さて、5月20日頃、二十四節気のひとつ「小満」(しょうまん)を迎えます。
草木がすくすくと伸び、命が満ち始める頃。冬に蒔いた麦が穂をつけ、農家の人々がほっと胸をなで下ろす…
そんな時期を「小さく満ちる=小満」と表現したのでしょう。
自然界にみなぎる生命力が、私たちの心身にもその影響を与えてくれます。
私たちの心身も常に一定ではなく日本の四季折々の変化に伴い揺らいでいます。
今回は、「小満」(しょうまん)の時期の養生をお伝えいたします。
この時期は、知らず知らずのうちに気が急いたり、身体がだるくなったりすることも。
人によってはイライラもでやすい時期です。
周囲の人に振り回されず一人の時間を大切に過ごしましょう。
自然の中で深呼吸をし空を見上げてみましょう。
空気中の「陽の氣」を吸い込むように意識すると身体の巡りがよくなり疲れがほどけていきます。
心身ともに疲れを感じたら柑橘系などの酸味のある果物、酸っぱい梅干しやお酢の物などを食ることで
気持ちが整いやすくなります。
柑橘系のアロマを焚くこともおすすめです。

また気温も過ごしやすい時期ですので、お家の窓を開け放し換気をすることで
「氣」も流れ運気がアップするでしょう。尚、換気は午前中がおすすめです。
そうすると素敵なお知らせや、新しい情報も入ってきやすくなるのではないでしょうか。
午後の換気は、「陰の氣」が入りやすくなりますから、ご注意くださいね。
また、旬の食材では、空豆や絹さや、初夏の青野菜が身体に潤いと巡りをもたらします。
ストレッチなど軽やかに汗をかける身体づくりを意識し、少しずつ夏への準備を始めましょう。
皆様の毎日に、季節の調べがそっと寄り添いますように。
一昌の「季節の養生便り」が皆さまの健康にお役にたてますように、不定期ではございますが配信して参ります。
ご興味がございましたら、次回もご覧いただけましたら幸いです。
時節柄どうぞご自愛くださいませ。それではまた。
文章 (スタッフ 国森)